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負け犬プログラマーの歩み

負け組だった人間が今一度PGとして人生の飛躍を模索するも加齢と共に閉ざされる未来に直面しているブログ。

なぜ人は派遣で働いてはいけないのか

俺は負け組だ。

そう卑屈に成らざるを得ないほど惨めな人生を過ごしている。成功体験に裏打ちされていない身だから、本来は人様にたいした助言はできない。しかし、負け組だからこそ反面教師として何かを残せる事もあろう。そう思ってこのエントリーを書く事にした。

社会人としての人生の大半を派遣社員として過ごしてきた。一時は「派遣で働くことはメリットがある」とすら錯覚していたが、目が醒めた今からすれば、派遣で働くのは「絶対に」辞めた方がいいと言える。ギャンブルやタバコ、アルコール中毒みたいなもので、一旦手を染めてしまうと、もう後戻りができない沼、派遣シンドロームとでも言うべき負の連鎖だ。

もちろん世の中には常に例外もある。派遣社員として働かざるを得ない事もあるかもしれない。でもそれは大抵は「派遣の方がまだマシ」と称する状態にしか過ぎない。派遣も無職よりかは幾分マシだ。しかし、応急処置などでごく短期間派遣で働くことも肯定されるからといって決して「派遣で働くのは良いことだ」とはならない。

どうして派遣社員で働いてはいけないのか。これまで派遣で働いてきて感じてきた数多の苦しみ、今も消えない怨嗟と悔恨を思い返して、一人でも多くの人が「あ、派遣社員って本人には何一つメリットがない制度なんだ」と気づけるように、一人でも多くの人が派遣社員なんかにならないように、一つでも多くの派遣会社が倒産してこの世から消失するように、挙げられるだけの理由を挙げてみよう。

    人生の向上心を無くしてしまう

     派遣社員で採用されるのは非常に簡単だ。正社員や公務員で採用される難易度の1/1000ぐらいだろう。なんせ企業側が払う費用やリスクは格段に少ないコスパに優れた人材だからだ。気に入らない場合はクビにすりゃいいし、そりゃ採用されるハードルは正規雇用より圧倒的に低い。
     正規雇用にありつくために、一生懸命準備をして、必死に自己アピールをして面接に挑んで「貴意に添いかねる結果となりました」とだけ書かれたメールを送りつけられて気持ちが沈まない人は多くない。実際、俺は某都道府県の上級職員の最終面接で落ちたことを5年以上も引きずっているし、恐らく墓まで持ち込むだろう。だから心が折れてしまい、正規雇用で働くことを諦めて、あっさり採用される派遣で働く人も少なくないんだろう。
     でもそれは悪手だ。拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても拒絶されても面接に何度も挑んでいかない限り、そこには未来はない。派遣で妥協したら、そこで終わりだ。
     というのも、一旦派遣で働き出した人間は、一度は社会から半ば否定されている訳で弱気になってしまい(また残念なことに、既にキャリアに傷がついた訳なので)、派遣シンドロームに陥ってその後の人生をずっと非正規で過ごす可能性が強まってしまうからだ。「自分はもう正社員になれない」どころか「自分は人並みの人生は過ごせない」というネガティブ思考に陥り、極めて低い水準での安定志向に落ち着いてしまう。
     夢も希望もプライドも無くしてしまった先にあるのは「妥協」だ。同年代で正社員で働いてる人達が、相応の給与を貰って、結婚して、車を買って、家を買って、子供を授かっているというのに、それに対して羨望も焦燥も感じる気力すら失せてしまうのだ。
     派遣社員は、いつでも辞められて、いつでもより条件の良い環境に移りやすい身のように思える。しかし現実は、一旦派遣社員に陥ったあとは、当人の無気力も相まり、二度と派遣から抜けられないケースが大半なのではないか。

    身分制の最底辺に陥る

     日本に正式な身分制度はない。明治時代に廃したからだ。しかし、社会的に言うならば、「正規」と「非正規」という列記とした身分制がそこにある。正規の中でも公務員、一流企業と言った感じで更に細分化されるが、とりあえず「派遣」は最底辺なのは言うまでもない。これより下なのは無職ぐらいだ。
     元始、派遣社員は実に「専門家」だった。社内での確保がなかなか難しい専門的な職能を有する人材を、外部から短期間高賃金で迎え入れる趣旨だった。社外からわざわざ来て頂いてるので、身分も「お客さん」であった。しかし少子高齢化で、平均年齢の高くなった正社員たちの終身雇用を維持するのが難しくなった企業は、社内の身分制度に新しく「派遣社員」というカテゴリーを設けて、「社会の落ちこぼれ」を派遣社員として勤務させることによって、正社員の待遇を維持しようとしたのだ。
     そんな経緯があるゆえに、派遣社員は正社員と決して同列ではない。社会的信用度には大きな差がある。審査にも落ちやすいし、周囲からの色眼鏡も強くなる。

    転職歴が正社員と同様にマイナスに見られる

     正社員で1年未満の勤務をコロコロ繰り返している人の印象はもちろん良くない。会社としては長期勤務を望んで正社員として採用しているのに、それを短期間で辞められてしまうのは困るからだ。
     一方、派遣社員の場合はコロコロ替えても不思議ではない。というのも長期で同一の派遣会社と契約していても特にメリットもないので、より高い年収やより魅力的な案件を求めて、別の派遣会社と契約するのは普通のコトだ。
     にもかかわらず、これまでの経験から言うと、複数の派遣会社での勤務経験はかなりマイナスに見られるというか、面接ではいつも指摘される。その度に、上記の説明をしているのだが、納得して頂けている感触はない。

    社会保険が全額自己負担

     「可処分所得」とは、月給から税金や保険料を差し引いた金額を言う。自分の裁量で扱えるお金であり、実質的な所得である。
     今最も負担額が大きいのは厚生年金次いで健康保険だろう。毎年のように負担額が増えていき、既に地方税所得税を余裕で超している。そんな社会保険(健康保険&厚生年金)だが、サラリーマンは必ず加入しないといけず、2ヶ月以上雇用される派遣社員もご多分に漏れない。しかし、派遣社員の場合は正社員よりも更に支払額が多い。どれぐらい多いかというと、なんと「2倍」。理由は、派遣社員社会保険は、実態として本人の給与から会社負担分も天引きされているからだ。つまり全額自己負担
     実際に「会社負担分を天引きしてる」と公言してる企業なんか簡単に探せるが、原理は単純で、正社員の場合は会社本体に本業による利潤が有る。つまり会社に金があるから、社員の社会保険の半額を折半してあげる事ができる。しかし、派遣会社の場合は、派遣社員本人が稼いでくる給与以外にさしたる収入がない。だから派遣社員の給与から会社負担分を引くしか術がない。
     例えば、正社員と派遣社員が同じ月給30万だとしよう。正社員の給与は、厚生年金2.5万、健康保険1.5万を差し引いた26万円だが、派遣社員は厚生年金5万、健康保険3万を差し引いた22万となる。正社員は無論ここに賞与や退職金、各種手当てがつくことは言うまでもないが、実は社会保険を天引きした月給の手取り金額でも既にこんだけの差がある。
     そもそも、社会保険というのは超高齢化社会の日本においては物凄く不平等な制度であるが、ただでさえ生涯所得の少ない派遣社員が、正社員よりも更に煽りを食って、より大きな負担を強いられてるという現実は、極めて深刻に受け止められるべきだ。逆に正社員や公務員の側から見たら「貰える金額は変わらないのに、負担額は派遣社員の1/2で済む」という話で、実にとんでもない話だ。本当は議員が国会で問題定義しても然るべき事案だ。より収入がある人間がより多くを負担するというのが道理であるが、今の日本には道理はない。
     例えば、健康保険。2010年の20代前半の年間平均医療費は僅か7万、30代後半でも11万。よほど病弱な人間でもない限り、本当は保険に未加入で10割負担で外来した方が遥かに経済的だが、高齢者の診療費が100万円以上と大幅に膨れ上がるので、多めに保険料を支払わないといけない。そして派遣社員は正社員の2倍払う。ちなみに、医療保険制度も崩壊の可能性も指摘されているのは言うまでもない。
     健康保険に比べて、厚生年金は「将来返ってくる」という建前がある。しかし派遣社員は単に全額負担しているだけで、2倍の年金が積み立てられている訳ではないから、正社員より多くの年金が老後貰えるという話ではない。加えて、支給開始年齢も今後は70歳とか75歳に引き上げられる可能性が高く、既に50代ですら厚生年金は払い損になる見込みという致命的な崩壊の危機に瀕している以上、厚生年金は払った分すら戻ってこないと思うのが現実的な思考だ。

    利害関係者が増える

     正規雇用の場合は常に「会社の意向」と「本人の希望」の葛藤がある。通常、社員は会社の命令に従わないといけず、時には理不尽な命令にも屈する必要がある。組織の為に自分を犠牲にするといった利他的な行動も強制される。そういう意味では、「会社という組織」と「社員という個人」は利益相反関係でもあるのだ。
     問題は、派遣社員の場合は更に「派遣会社」という利害関係者が出てきて、三つ巴状態になることだ。もちろん通常は「派遣社員 & 派遣元 vs 派遣先」という形で、派遣元が派遣先と交渉等に臨むから、てっきり派遣元は味方だと勘違いしてしまうかもしれない。もちろん、派遣会社とはいえ「企業」だから、「企業vs企業」という構図に持ち込めた方が優位に立ち向かえるというのは事実である。
     しかし実態は、派遣元は金が稼ぎたいだけなのだ。派遣元にとって、派遣社員はただの金稼ぎの道具にしか過ぎず、働き蟻みたいなものだ。決して派遣社員の人生や将来のことを考えている訳ではない。もちろん派遣社員は、派遣元の社員ですらない。だからこそ、派遣社員の利益を害するような行動も平気でしてくるのだ。
     例えば、派遣社員が労働条件や環境の悪さを理由に契約を更新せず辞めたいと言い出し、派遣先が「困るから年度末までいてくれ」と要望したとする。この場合、派遣社員にとっては契約延長するメリットはないから、慰留を断って辞めるのが正解であるが、派遣会社にとってはそれは違う。派遣社員の後釜を自社で用意したり、今後もその派遣先と取引を友好に続けたいという意図があるからだ。だから、派遣社員の生活が苦しかろうが苦しからまいが、そのまま我慢して相手の臨むまま残留して働くように言うのが派遣先の正しい行動だ。

    長期勤続しても給与は上がらない

     正社員は働き続けていれば、昇給があり退職金が積まれていく。手当や賞与などの福利厚生で既に派遣社員の待遇を凌駕している訳だが、それだけでなく、「会社に人生を捧げる」事に対することが報われるのだ。入社直後はボーナスも寸志しか貰えない正社員は、「長期で働けば働くほど」得をする制度である。
     一方、派遣社員の給与が上がることなんて滅多にない。実際に俺はそれなりに有能で派遣先からも高く評価されていたのに一度も昇給したことがない(「給料をあげてくれないなら辞める」的なアクションを取ろうとしたら派遣先に握りつぶされたのも関係しているが)。
     派遣社員の給与が上がらない理由として、派遣先が出し渋るのが理由としてまず1つ。というのも派遣先は「正社員」という大事な身内の生活を豊かにするのを真っ先に考えて、その為に一部の人間を非正規で雇って利潤を得ようとしているわけなので、派遣社員の給料はそもそも上げる対象ではない。むしろ「費用」として下げる対象だ。
     大抵の場合、派遣会社のマージン率は一律だ。しかし本来、派遣会社にとっては、派遣社員一人を雇うコストはほぼ固定で、派遣社員によって大きく変わることはない(唯一の例外は所得比例の社会保険の会社負担分)。だから能力が高くて単価の高い派遣社員に対しては、それだけマージン率を軽減する余地が大いにあるし、同様に1年以上も長期に渡って働いてくれてる派遣社員に対しても何かしらの優遇処置はあるべきだ。しかし、現実的に派遣会社がマージン率を下げることはない。

    長期勤続してもキャリアにならない

     一般的に、派遣社員は役職など無いし、いつクビになるか分からないので責任のある仕事はあまり貰えない。「派遣なのに正社員と同等の仕事を与えられる」という愚痴をたまに見聞するが、派遣の分際で本当に管理職の人間と同等の業務を任せられてるのであれば、それは少しは誇っていいことだと思う(実際は、よくて平社員に準ずる程度の業務を担当している程度の話だと思うが)。
     だから正社員での勤務と派遣での勤務は期間が同じでも重みが違う。正社員は加齢に伴い、より責任のある「やり甲斐のある仕事」を任せられるが、派遣社員は何歳になっても単純な仕事を任せられる事が多い。
     企業もその辺りはよく熟知しており、例えば経歴書が相手の指定のフォーマットで非正規か正規か書くところがなくても、「この■■での勤務は正社員ってことでいいんですよね?」と冷徹に突っ込んでくる。

    派遣先から見下されている

     前述のように派遣社員は「専門家」「お客さん」という立ち位置ではなく、社内における「奴隷」に近い。だから現場の人間で心の中では派遣を馬鹿にしている人は少なくない。
     もちろん世の中にはホワイト企業もあるし、実際の心情はややマイルドだ。でも「派遣はクズ」という態度をおくびにすら出さなくても、企業は自社の利潤、自社の株主、自社の正社員、自社の顧客という派遣よりも優先する事項が幾多にも存在し、結果的に派遣に対する扱いは常に後回し軽視されるのは変わらない。労働契約本来の「相互の同意、相互の便益に基づく契約」という観点が欠落し、派遣社員は派遣先企業に奉公するものだという隷属関係を完全に期待しているのだ。

    派遣会社から見下されている

     派遣先もそうだが、派遣元(派遣会社)も派遣社員のことを軽く扱うことが多い。
     というのも、派遣会社にとっては派遣社員は「正社員になれなかった負け組み もちろん世の中にはホワイト企業もあるし、実際の心情はややマイルドだ。でも「派遣はクズ」という態度をおくびにすら出さなくても、企業は自社の利潤、自社の株主、自社の正社員、自社の顧客という派遣よりも優先する事項が幾多にも存在し、結果的に派遣に対する扱いは常に後回し軽視されるのは変わらない。労働契約本来の「相互の同意、相互の便益に基づく契約」という観点が欠落し、派遣社員は派遣先企業に奉公するものだという隷属関係を完全に期待しているのだ。

    仕事は自由に選べない

     派遣社員の唯一のメリットとして「仕事を選べる」と言うのがある(ように見える)。しかし、それは必ずしも真実ではない。というのも、派遣社員の採用にあたっては「顔合わせ」という名目で実質的な採用面接が存在するが(ちなみに法律では禁止されている)、そこで企業は平気で何人も何十人も不採用・見送りにできるのに派遣社員側が断るのは結構難しい。
     建前としては「まずは気軽に面接(顔合わせ)に行って、嫌なら断ればいい」と何処の会社の何処の担当者も不思議なぐらい同じなことを吐くのだが、いざ一つの会社から顔合わせでOKが貰えた場合、ほぼ間違いなく辞退を認めずその案件を請けるように執拗に説得してくる。時間的な猶予も与えず、「今は他に良い案件もないし・・・」と即決するように促す。
     理由がない訳でもない。というのも募集を掛けた企業は、期限までに人員を確保しないといけないので、「××日までに決断してくれ」と企業側に圧力をかける。また、派遣会社は派遣先との関係を重視したい。有り体に言うと、「派遣社員ごときに辞退された」場合は、企業の感情を害してしまうのだ。
     だから「手当たり次第エントリー」は愚策だ。顔合わせに行って、万が一相手方からOKを貰えた場合は、派遣会社はそこで決めるように無理強いしてくるのだから、それならば最初っからエントリーしない方がいい。明らかな地雷は回避するべきだ。
     また、そもそも派遣社員本人がエントリーしなくても、派遣会社が余り物案件を人に薦めてくる事も多い。余り物というのは、要はその派遣会社の中で候補者が見つからない案件を、そいつにエントリーして応募しろというのだ。派遣社員本人があまり興味がなくても「とりあえずエントリーしてみて・・・」と決まり文句を吐いて、面接に行かせるのが奴等のやり口だ。
     もちろん派遣社員は最後までノーと言えば断ることはできる。しかし、一回でも断ると、如実に派遣会社からの仕事の紹介や内部選考が不利になる。それは無理もないといったら無理もない。必ず就業して貰えるという保証がないなら別の候補者に絞るのが妥当だからだ。

    派遣社員に対する理解が少ない。

     「派遣社員は社会に見下されている」と書いた。しかし、全ての人が派遣社員を侮蔑している訳ではない。それなりに違う認識を持つものもいるが、それが「無関心」だ。要は世間一般の派遣社員像として二番目に多いのは「派遣社員ってよくわかんない」ってものだ。なお、「派遣社員ってかっこいい」なんて思う人は存在しないので、「落ちこぼれ」「よくわかんない」の二極化していると見ていい。
     例えば、職場の女の子から「◯◯さんの会社って新入社員はいないんですか?」「◯◯さんの会社は同期とかいるんですか?」と問われて、いつも説明に困っていた。彼女達は新卒から立派な会社に就職して、そこで大事に育っていたので、特定の会社と時期限定で契約して、そこから別の会社に派遣されてくる負け組の事情なんて知らないのである。
     そういう派遣社員に対する無知(もちろん知らなくても良いことなので「無知」と呼ぶのは不適切だが)は、時には派遣社員に厳しく突き刺さることもある。
     例えば、派遣社員には賞与はない。しかし「○○さんはボーナスどれぐらいでたんですか?」と聞いてくる奴がいる。この場合、「派遣社員にはボーナスも退職金もないので・・・」とわざわざ説明するのも惨めだし憚られたので、常に内緒と誤魔化していたが、それなりに貰っていると勘違いされていたなら、それはそれで不利益だったと思う。
     また、派遣社員には夏休みはない。夏休みというのは特別休暇であり、有給休暇とは別に正規雇用の福利厚生として用意されるものだ。だから「お盆の予定を埋めろ」とか言われて回覧板みたいなエクセルシートが回って来ても、特に休暇を取らないことも多い。それに対して「○○さんは夏休み取られないですか?」と訊かれても「うん」としか言えない。だって無いんだから。
     そもそも根本的に「派遣社員の貰っている給与」に対する理解が足りていない。派遣会社は基本的に3割以上ピンハネしているが、それを「たかが数%」と誤認している人達もいる。合計で6割近くピンハネされていた事もあり、すごく評価されて長期(それこそ定年まで!)に渡る勤務を期待されていた派遣先に対して、半ば一方的に辞めると告げた時、俺の退職に激昂していた社員に実際の給与額を告げたところ、「それは安い・・・」と絶句して、それまでの態度を豹変させて、逆に申し訳なさそうに「それなら辞めて当然だよ」と言っていた。
     「派遣社員は給与も低く賞与も退職金も福利厚生もない負け組」という認識を社会全体で共有しろと言う訳でもないが、彼らが恵まれているとは程遠い立場であることがもっと周知されれば、派遣社員に対して過度な期待を持つこともなくなると思う。 

    クビにされやすい

     正社員は基本的にクビにはできない。企業が解雇するには厳格な要件が必要となるからだ。しかし派遣社員を解雇するには、企業が30日前に通告するか30日分の給与を払えば即解雇できる。法律や判例が認める範囲で既にこれだけの違いがあるが、現実社会では派遣社員の解雇は更に濫用されている事が多い。
     例えば、契約がまだ残っているのに、月末の退社時刻になっていきなり職場から追い出すような派遣先も平気で存在する(実体験)。当日の19時過ぎに派遣先に電話をかけて「来月以降からの出勤はしないでくれ」と言ってきて、既に交わした契約を一方的に無かったことにしてきた。なお理由を追求したら「(作ったテスト仕様書を社員の前で見せて内容についても確認すらしたのに)テストを実施していない」「残業時間後に本を読んで時間を潰していた」など事実無根の捏造までしてきた。
     こうした身分の不安定さは、もちろん将来的な展望を一切考える猶予も与えないが、今現在進行中の生活にも暗い影を落とす。というのも来月から解雇されるかもしれないという不安を抱えている人が高いモチベーションや健全な精神状態で働けるだろうか。頑張った場合の報酬は何もない事を考えるとなおさらだ。
     実際ね昔まだ若くて未熟だった時にとある企業で派遣で働いていて、三ヶ月毎に「いつクビを切られるか」という極度の不安と恐怖を抱えていた。些細なことに気を使い、些細なことで恐れて、些細なことに。実際、その職場は結局は三ヶ月区切りの契約が満了されることなく、途中で一方的に解雇されたが。

    自由に辞められない

     正社員は辞意を表明して2週間後に退職できる。しかし派遣社員は契約が満了するまで自分から辞めることは許されないし、また満了する際に更新を本人を希望しなくても、派遣先と派遣元の「要望」という名の命令で更新せざるを得ない事が多い。
     というか、有能な勤務成績を残している派遣社員が辞めたい時は、派遣会社と衝突する事も少なくない。派遣会社は、穴埋めとして引き続き別の人材を紹介したり、今後もその派遣先との良好な関係を続けたいので、派遣社員に我慢して貰うしかないからだ。
     派遣社員を慰留するときに「ここを円満に辞めない場合は次の派遣先を紹介しにくくなる」という半ば脅し文句を使う営業もいるし、「ここを円満に辞めたら次はいい案件を紹介しますよ」とか嘘をついてあとで反故にする営業もいる。

    派遣会社自体が既に大きな矛盾を抱えている

     最後に、みなさんに考えてもらいたい。派遣会社の社員は正社員ばかりだ。本当に派遣社員として働くことにメリットが有るならば、派遣会社の社員は管理職以外はみんな派遣社員にならないといけないのではないのだろうか。
     もちろん競業他社との関係とかの問題はある。しかし、根本的に、派遣会社という存在そのものが「正社員が派遣社員を搾取する」という構図の縮図に他ならないのである。

    最後に

     ここまでの悪辣な内容を真面目に読んだ上で、まだ派遣で働きたいと思う人はいないと思う。派遣とは「生き方」ではない。社会の落ちこぼれに転落したという「成り行き」だ。一旦派遣社員となってしまった場合は、そこから這い上がることを考えるべきであって、派遣社員に安寧などしてはいけないのである。
     

    そもそも派遣社員は、全労働者数の2%程度にしか過ぎない。雇用者数が約5000万としたら100万人程度。「非正規が四割」という数値だけが踊っているが、2014年でも20代後半から60歳までの男性の9割程度は正規雇用であり、残りの約1割も企業に直接雇用されているアルバイトや契約社員などが

    この数値からも、派遣社員というのは「極小数の落ちこぼれ」ということが分かろう。だから「派遣で働くな」と言っても、そもそも派遣社員というの100万人程度しかいない

    非推奨大手派遣会社

    下記の派遣会社では絶対に働いてはいけない。

    株式会社インテリジェンス
    テンプスタッフ・テクノロジー株式会社

    パソナとかアデコとか
    これより更に規模の小さい派遣会社も何をか言わんや。

    どうしても派遣で働く場合のきんかじょう
    ①派遣会社の営業やコーディネーターは一切信頼せず、感情移入もしないこと
    ②派遣会社に対しては常に強気でいき、条件面も
    ③派遣会社の薦める案件はゴミなので断ること
    ④面談してOKが貰えても気に食わなかったら辞退すること。

    派遣以外の選択肢

    俺は今年からフリーランサーとして働くことになった。総額年収は派遣の時より300万円以上増えたし、それこそ手取り金額に至っては、例の社会保険の全額負担がなくなったので「倍増」というレベルだ。もはや年収1000万円は夢でもなんでもなくなったので、今の目標は年収2000万以上になっている。ただし、これは専門職ならでの回避策だ。事務職とか営業職の場合は、フリーでやるのは難しいかもしれない。

    だから、現状派遣社員で働いてる人達に、「派遣で働くな」と言われて、