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負け犬プログラマーの歩み

負け組だった人間が今一度PGとして人生の飛躍を模索するも加齢と共に閉ざされる未来に直面しているブログ。

派遣やフリーランスが自分から辞める理由

派遣社員フリーランス(個人事業主)といった就業形態の数少ないメリットを挙げるとしたら、「辞めたくなったらさっさと辞められる」ということがある。

もちろん、正社員は辞意を表明すれば2週間後に退社できるが、派遣や個人事業主は、(両者の合意で契約を途中解除しない限り)期間満了するまでは辞められないので、むしろ法律的には「辞める自由」を制限されていると見ていい。

また、社会的な立場がどうしても正社員よりも低いので、現場から「今辞められると困るのでもう少し待ってくれ」と要望された場合、それに従うように色々と圧力が掛かる。例えば派遣会社は、派遣先との関係を今後も良好に続けたいあまり、相手の言うまま契約延長を呑むように命令してくるだろう。

それを踏まえてもなお、「何か自分の気に喰わないことがあればさっさと辞める」というのが、派遣・フリーランスの正しい生き方のように思えてならない。少なくとも、不満を抱えつつも惰性で長期的に働いてしまっていい就業形態ではない。

何故なら、そもそも非正規雇用と言うのは、結局は企業側の都合による雇用調整弁にしか過ぎず、正社員だけでは労働力を保つ事が難しくなった会社から「直ぐにクビにできて給料も安く抑えられる下級労働者」として採用されているからだ。

ならば俺達も逆に企業側を利用して「自分のキャリアアップにならない現場はさっさと辞める」「辞めることで迷惑が掛かろうが知ったことか」という矜持を持たない限り、「下級労働者」の立場で企業にいつまでも奉仕することになってしまう。

そして、派遣・フリーランスは次の仕事を探すのは比較的容易だ。正社員で探す難易度の1/10以下の労力だろう。今よりもっと良い現場に巡り会える可能性は決して低くない。それを考えるならば余計に「不満があるなら辞める」という考えになびいてしまう。

…のであるが、現実的には辞めるには多少の勇気が要る。その理由が幼稚なものであればあるほど尚更だ。例えば、俺は今の現場をこんな理由で辞めたいと思っている。

  • 勤務時間が朝10時~19時で固定。
  • 現場が片道10km程度で自転車通勤だと時間が掛かる。
  • 週に1回は打ち合わせのために電車に乗ることを要求される。

社会人とは思えない「子供のようなわがまま」というのは分かる。でも会社には基本的に早く来て早く帰りたい。10時から就業開始というのはベンチャーやWebでは至極当然のことらしいが、俺は定時退社なら19時までには帰宅しているのが理想で、20時過ぎとかはちょっと勘弁して欲しい。

そして俺は電車が嫌いだ。満員電車のストレスは言うまでないが、朝は毎日のように何か理由をつけて遅延してダイヤ通りには進まないし(前の車両との間隔調整で駅の途中で停車するとか)、最近は空いてる電車であっても、醜い席の取り合いや、社内で化粧をするとか、大音量でイヤホンから音漏れ、携帯電話での通話(これ自体はさっさと解禁しろとは思うのだが)とか、車内で臭いものを平気で食べるとか、降りるときに押してくるとか、扉の付近に立ってるのに自分も降りて周囲に協力しないとかマナーの欠落したクソみたいな奴らと空間を共にするのが苦痛だ。

上記の三点を除けば、今は決して悪くない待遇だと思う。デスマーチとは程遠いまったり開発で、リリースの日に不具合が出れば残業も有るが原則定時退社で月に140時間さえ働けば相応の給料が貰える。俺の場合は前職から年収が400万近く増えて、お金には殆ど困らなくなった。

何より、タスクがスカスカで勤務中はすごく暇なので、ネットを閲覧していても何も言われない。同僚はソシャゲーを平気でやっているし、恐らく居眠り以外の行為は基本的に寛容されるのだろう。俺は過去にH立製作所とかの監視社会で生きた社畜根性が染み付いてるため、流石に暇つぶしするにしても「眼前の課題を最大限に衒学指向で解決する」というアプローチで技術的調査・研鑽する事で時間を浪費しているのだが、それにしても月140~180時間のうち実働時間が余裕で100時間未満という状態。

個人的にはそういう「仕事をさぼっている」事にさほど罪悪感はないというか、契約的には、業務委託(厳密に言うと準委任とかSESとか)として雇用されているため品質の伴った成果物を提出すればそれでいいと思っているし、本来は就業場所を指定される言われもなく、わざわざ依頼主の意向に屈している以上、多少の行為も多めに見ろと逆に横柄になっている。まして通勤手段や通勤時間まで指定されるのは論外じゃないかと。


話は逸れたが、ともかく、次の現場探しには全く不安はないし、現場に大きな未練もないので、来月には「辞めます」と告げたいのだが、どうにも踏ん切りが付かない。

それは「どうせフリーランスなんだから長期勤続しても意味がないし、相手からいつ契約を切られてもおかしくない」という卑屈な気持ちや劣等感を「なら自分から辞めてやる」という方向で憂さ晴らししているにしか過ぎない事を自覚しているからだろうか。

自分で言うのもなんだが、クソみたいな人生を過ごしていると思う。